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健康コラム

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2024.10.01

世界的に見ても“座り過ぎ”の日本人、高まる健康リスクに御用心!

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デスクワークや自動車の運転、動画やゲームを楽しんでいるうちに、気が付けば1日中座りっぱなし……そんな生活を送っていませんか? 座った状態に加え、横になって休息をとったり、テレビを見ながらくつろいでいる状態をひっくるめて「座位行動」と呼びますが、近年ではこの座位行動が長くなる(座り過ぎる)と、さまざまな健康リスクがもたらされることが分かってきました。日本人は特に“座り過ぎ”の傾向が強く、欧米やアジアの国々を含む世界20か国で平日の座位時間を調査したところ、座位時間が最長という結果に。平成25年に厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査」では、平日の総座位時間が8時間以上と回答した方が男性で38%、女性では33%もいることが明らかになっています。

座り過ぎは血流を妨げ、基礎代謝を下げることから、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクを高めるとされ、精神面への影響も指摘されています。心身ともに健康でいるためには座位時間を短くすることが望ましいものの、思うようにはいかないのが現実。座って作業を続ける時には30分ごとを目安に、できるだけこまめに立ち上がって用事を済ませたり、立ち上がるのが難しい場合には机の下でかかとの上げ下ろし運動などを行ったりしましょう。季節に関わらず、スポーツやレジャーを楽しんでどんどん体を動かし、運動不足を解消することもおすすめします。

参照資料:

・厚生労働省 e-ヘルスネット「座位行動の定義とその実態」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-03-005.html

・厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf

・厚生労働省「座位行動」https://www.mhlw.go.jp/content/000656521.pdf

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