COLUMN
健康コラム
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2021.05.10
子宮頸がんは検査で、予防することができる。
- がん
子宮頸がんは30~40代の発症が多く、最近では20代も目立ちます。原因の99%は性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。一度でも性交渉の経験のある人は、そのリスクがあることを認識しておきましょう。感染するとすぐにがんに進行するものではなく、がん化する前の異形成細胞に発展します。ここから通常がんに発展するには5年~数十年かかるといわれています。この間に細胞診※1やHPV検査※2による「子宮がん検診※3」で異形成が発見できれば、医師の診断に基づいて経過観察か治療が可能になります。子宮頸がん初期は自覚症状がほとんどないので、この「子宮がん検診」が早期発見につながり、がんへの進行を予防できることにもなるのです。
※1:細胞診は、子宮頸部の細胞をブラシや綿棒で採り、顕微鏡で異常を観察し判定します。
※2:HPV検査では、細胞診で採った細胞からさらにHPVに感染しているかを調べ、感染している場合はハイリスク型のHPVを特定して検出できます。
※3:「子宮がん検診」は、そのほとんどが「子宮頸がん」の検診です。20歳以上が対象で、市町村など自治体が費用を助成したり、職場での健康診断に組み込まれています。
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